CROSS TALK
クロストーク

クロストーク

安代会ではさまざまな分野の
スペシャリストたちが連携して
ご利用者様のケアにあたっています。
私たちがどんな思いで
それぞれの仕事に向き合っているのかを
ご紹介します。

「食べる」を支える
プロフェッショナル

歯科衛生士 岡崎淳子さん×栄養管理士 石田悠莉さん歯科衛生士 岡崎淳子さん×栄養管理士 石田悠莉さん

人生の楽しみにもなりうる
「食事」をサポート

-
おふたりのお仕事の内容を教えてください。
岡崎
私は安代会で歯科衛生士として働いています。ここでの私の仕事のひとつは、利用者様の食事の様子を見て、きちんと飲み込めているか、しっかり噛めているか、今食べている食事がその人に合った形かどうかなどを観察すること。食後には、お口のお掃除などの口腔ケアをさせていただいています。
石田
私は管理栄養士として安代会に勤めて約1年になります。利用者様が生涯自分らしく生活していけるように、栄養面からサポートしていく仕事です。
-
「食べる」って、とても大切なことですよね。
石田
食事って、生きていく上で絶対に欠かせないものです。食べることや食べるものはダイレクトに体調に関わりますし、日々を過ごすマインドにも影響を与えます。好きなものが出てくればうれしいし、見た目が豪華だと食欲も湧きます。それはいくつになっても一緒ですよね。
岡崎
食べ物を口に入れ、噛んで飲み込むって、簡単に見えて実は緻密な作業なんです。でも年齢を重ねたり認知症が出てきたりすると、そのバランスが崩れてしまう。その変化にいち早く気づくことが大切です。それには、管理栄養士の石田さんはじめ、介護職員、医療スタッフなどの連携と情報共有が必要不可欠です。
-
やりがいを感じるのはどんなときですか?
岡崎
安代会で働き始めて、私は高齢者の方とお話したりお世話をするのが好きだったんだなと気づきました。正直いうと、歯科診療所に勤めていたときよりも毎日が楽しいです。一方で、大きな責任も感じます。高齢の方の食事や口腔の健康状態は命に関わることもありますから、緊張感は常に持っています。
どういう口の状態なら食べ物をおいしくたべられるかなと、お一人おひとりに合わせながら柔軟に考えるようにしています。「おいしかった」「喉の渇きが潤った」…利用者様にそんなふうに安心した顔をしていただけるのが私の理想です。
石田
社会人1年目の私は、これまで高齢者の方と触れ合う機会がほとんどなくて…。今まで食べられなかった方が少しでも食べられるようになったり、食形態が上がったりするとすごくうれしいです。
安代会には岡崎さんのような歯科衛生士さんや、介護、看護に長く携わっている方がいらっしゃって知識も経験も豊富。皆さんの知識や考え方をお聞きしていると、一生勉強は続くのだなと実感します。そんな学びもやりがいの一つですね。

互いが思いやりを持って働ける職場

-
安代会はどんな職場だと感じていますか?
石田
地域とのつながりが強いなと感じます。施設のイベントや行事を地域の皆さんも楽しみにしていてくださったり、地元の農家さんが野菜を持ってきてくださったり。地域の人に愛され、頼りにされているんだなと感じます。地域貢献は社会福祉法人の責務の一つだと思うんですが、私もその一員として、少しでも地域の力になれればいいなと思っています。
岡崎
安代会では10代〜70代まで幅広い年代の職員が働いています。経験豊富な人たち、そしてこれから経験を踏んでいく人たちが集まって、一つの施設をつくり、運営している点がすごく魅力的だと思います。お歳を重ねた利用者さんとお話して、若い人たちからもいろいろな情報を聞いて。すごく楽しい職場ですね。
石田
確かに。福祉の職場って、こんなに若い人がいるイメージはありませんでした。実習生さんが来るとさらに若返りますね。
-
安代会の「いいな」と思うところを教えてください。
岡崎
いちばんは、働いている人たちの人柄だと思います。自分のことだけでなく、ほかの人のことを考えてあげられる職場だなと感じます。職場の人間関係って仕事以上にストレスの原因にもなりますが、ここでは少ないんじゃないかな。辞めていく人が少ないのも、職場環境のよさを物語っていると思います。
石田
岡崎の言うとおり、職場環境のよさって仕事を続けていく上でとても重要なものですよね。私も社会人1年目でまだまだ頼りないと思うのですが、皆さんとてもあたたかく接してくださいます。たくさんの知識も与えてくださいますし、とても働きやすい環境だなと感じています。
  • WORK OF A DENTAL HYGIENIST
    歯科衛生士の仕事

    嚥下や咀嚼など利用者様の食事の様子を見ながら、現在の食事がその人に合っているかを観察・確認します。噛めない、飲み込めない、むせるなどの異常が見られた際には、他部署と連携しながら食事内容の見直しや必要なケアを行います。食事の後には、歯ブラシやガーゼなどを使用し歯や口腔内を清掃。口腔内や唇の保湿などのケアも行います。

  • WORK OF A NUTRITIONIST
    管理栄養士の仕事

    施設内で提供する献立の作成や調理などの給食管理業務を担います。また、利用者様の健康や栄養状態に応じて栄養ケア計画を作成・実施し、フォローアップしながら栄養状態の改善を行う栄養マネジメントも行っています。併せて、調理場での発注や在庫管理なども担当します。

MESSAGE TO STUDENTS学生へのメッセージ

  • 一生懸命勉強をして何らかの資格を取れたなら、資格を取得できたことに満足せず、現場でぜひ生かしてください。皆さんの力を「経験」という形で伸ばしていってください。勉強しただけではわからない、働いてみて初めて理解できること、身に付けられる知識と技術が本当にたくさんあります。

  • 私が安代会を就職先として選んだのは、自分の専門性を生かせそうだと思ったからでした。ここには、いろいろな職種の職員がいます。皆が目指しているのは、利用者様が生涯自分らしく生活していけること。同じ目的の下、自分の専門性も生かしながら、さまざまな学びが得られる職場だと思います。

利用者様とご家族の
健やかで
安心な日々を
サポート

生活指導員 羽澤貴さん×看護師 斎藤沙緒理さん生活指導員 羽澤貴さん×看護師 斎藤沙緒理さん

やりがいも、難しさもある仕事

-
おふたりのお仕事の内容を教えてください。
羽澤
生活相談員は、利用者様の相談事を伺ったり、その解決方法をケアマネージャーと相談したり、利用者様の様子をご家族にお伝えしたりします。また、各種制度の申請なども請け負います。併せて私は実習生の受け入れも担当しています。
斎藤
私の仕事は利用者様の健康管理です。血圧や体温を測ったり、体調が悪い方がいれば医師に相談したり。褥瘡のある方への処置や、薬を間違いなく飲んでいただくためのサポートもしています。
-
やりがいや喜びを感じるのはどんなときですか?
羽澤
たくさんあります。利用者様が笑顔で過ごされているととてもうれしいです。各家庭でケアされているときは利用者様もご家族も大変だったと思うのですが、入所したことで関係性が変わり、面会時に仲良く話されていたりするのを見るとうれしいですね。
斎藤
私は以前病院に勤務していたのですが、病院だとお一人にかけられる時間が短くて。安代会では時間をかけてその方のことを知り、人間同士の関わり合いができる点がいいなと思います。
-
難しさを感じることはありますか?
斎藤
もちろんあります。利用者様の具合が悪くなっても、すぐにはお医者様がいないので自分で判断しなければいけないこととか。指示がすぐもらえるわけではないので、その責任の重さは常に感じています。
羽澤
入所前にいろいろお話を聞いていても、いざ入所となったときに情報収集が足りなかったと思うこともあります。利用者さんのことが見えていなかったなと反省することも。利用者様の要望やニーズに応えたいと思えば思うほど、どうやって応えたらいいんだろうと悩むことも多いですし、後で気づいてこうすればよかったと思うこともあります。
-
仕事をする上で、おふたりが連携することもありますか?
羽澤
そうですね。利用者様の状態が変わったときに、私がご家族に連絡したりします。
斎藤
体調を崩されて入院する場合とか、私たち看護師だけでは足りない部分があって、そんなときには相談員の羽澤さんにお世話になっています。一緒に病院に行って説明を聞いてもらったり。ほかにも、「ちょっと食事のレベルが落ちているから食事の内容を変えようか」と相談したりしますね。

その人らしく、
日々を過ごしてほしい

-
職場の雰囲気を教えてください。
羽澤
若い職員が多いです。みんなパワフルですし、職員同士の距離が近く話しやすいです。子どものいる職員も多く、出産や子育てを経てもそのまま仕事を続けられる環境っていいなと思います。
斎藤
お互いの立場や状況を理解し合っているので、シフトも融通がききやすいです。子どもの行事や急な体調不良のときには交代してもらったりして。そしてみんな個性的ですよね。その個性を受け入れながら、互いにフォローし合っている感じです。
-
教育体制についてはどう思いますか?
羽澤
教育についてはすごく充実していると思います。チューター制度があって、3年前後上の人が指導についてくれるのですが、特定の人がいることで相談しやすいです。
斎藤
副主任クラスの仕事内容を把握している人がついてくれるので、実践的に学べますね。
-
利用者様に、どんなふうに過ごしてほしいと考えていますか?
斎藤
できるだけ我慢なく、楽しく、その方らしくいてくださればいいなと思っています。80年、90年と生きていらっしゃる方々なので、個性も好みもそれぞれ。個々人を尊重し、できるだけ個別に対応するようにしています。人によって話題を変えたり、縫い物が好きな方には手伝ってもらったり、皆さんが好きなことや得意なことをする時間を設けています。
羽澤
私は、その人がその人であることを諦めないような生活をしてほしいと思っています。難しいこともあるのですが、食べたいものを食べ、やりたいことをやって最期を迎えられるといいなと思います。自分が入りたいと思える施設をつくりたいなと思いながら業務にあたっています。
  • WORK OF A LIFE COUNSELOR
    生活相談員の仕事

    ソーシャルワーカーとも呼ばれ、利用者様やその家族との相談業務や、施設との調整や手続きなどを行います。また、ケアマネージャーや、地域・コミュニティなどとの連携など、介護福祉サービスにおけるさまざまな連携・調整を担当する仕事です。その業 務は幅広く、施設内における連絡・調整業務や、介護スタッフのサポートなども行います。

    詳しく見る
  • WORK OF A NURSE
    看護師の仕事

    入居されている高齢者の健康管理や、投薬管理などを行います。医師と入居者の調整、感染症発生の予防や蔓延の防止、バイタルチェックや睡眠のケアなどを担います。また必要に応じて、吸引や呼吸器ケア、褥瘡のケア、緊急時には医師の指示を受け医療処置も行います。看取りを前提としたケアや介護職員へのサポートも大切な役割です。

    詳しく見る

MESSAGE TO STUDENTS学生へのメッセージ

  • 学校での学びももちろん大切ですが、ぜひ一度現場を体験してほしいと思います。利用者さんと顔を合わせることが何より重要で す。入社後にはほかの施設にはあまりないチューター制度があり、1対1で指導が受けられるのが魅力です。研修などにも気軽に行かせてくれ、学ぶ環境はとても整っていると思います。

  • 資格を持っていなくても大丈夫です。研修などにも積極的に参加させてくれ、試験を受ける際にも補助があります。もちろん資格を取ればその分手当ても付きます。申請すれば参考書代も負担してもらえます。毎年昇給もありますが、さらに自分の頑張り次第で給与をアップさせることも可能です。

NEXT